2022/06/19

2022年 明治安田生命J2リーグ 第22節 栃木戦

【栃木 1 - 1 大分】
 

残り2分、残り2分で完璧な週末だったのに何度見てもアングル的によく分からない釈然としないゴールを決められて釈然としない週末になりました。何だったんだ、あれは。それまでは完璧だったのに。

餃子しかない街、宇都宮に行きまして焼き餃子&水餃子を美味しく頂きました。ここまでは完璧な週末だったんです。2018年、開幕戦以来のグリーンスタジアム。


2022年のJ2第22節という、2が並びまくる奇跡の「節」です。2得点で2点差で勝てれば完璧でしたが、残り2分で勝ち点2を失うという並ばなくて良い2が並びました。ににんがにんにん。

スタメンは流れを汲み取るメンバー。チームの出す結果に流されて変わっていく印象の下平体制下のスタメン。前節はワントップ呉屋、左サイドに藤本、ボランチは弓場と羽田だったけれども新潟に敗北。途中出場でゴールとアシストを生み出した長沢と松本怜をスタートからチョイス。弓場をベンチに置いて下田北斗が久々のスタメンとなった。まだ怪我人は戻ってねぇですね。


確かに前節の途中からは機能したメンバーなんだけれども、それが栃木の3バック相手にハマるのかどうかは別の話で、微妙なズレというか、自軍のスタメンと相手の戦術とが常に噛み合って来たのかと言うと疑問なのである。流れとしては理解できる。前節はこうだったから、次はこう。みたいなの。果たしてこの試合にハマっていたのかどうか。相手を見て決めるというよりも自チームしか見ずに決めている感じがするのは気のせいでしょうか。

対する栃木SC。前半戦は引き分けに終わった相手なので勝利して巻き返しを実現せねばなりません。3-4-2-1で矢野貴章のワントップを中心とした電柱に当ててからのシャドー機動力による攻撃戦術。運動量豊富にハードワークする積極的な守備も持ち味。この日は赤いストッキングに意味があったらしい。JFL時代に赤靴下だったらしく、原点回帰イベントでレジェンド選手を呼んでいた模様。しかし赤い靴下を売るでも配るでもなく・・・。どうせならもうちょっと赤い靴下で商売すればよかったのに。レンタル出向中の福森は契約で出場できず。





最初の10分はいつものごとく、素晴らしい立ち上がり。面白いようにパスが繋がって栃木のプレスを剥がして前進。栃木の守備に触れられることもなくアタッキングサードまでボールを運ぶことが出来ていました。試合の入りは本当に毎試合素晴らしいのだけれども、そこで刺せないと少しずつ苦しい雰囲気になっていく。最初の15分までがピーク。



栃木の守備陣形が整う前にクロスを入れたのは序盤、三竿の一発のクロスだけしか記憶に残っていません。それ以外はほぼ栃木の5-4ブロックが整ってからの遅攻になっていてなかなか決定機を生み出せず。運べど決められず。素早いサイドチェンジが欲しかった。更にこれまでずっと最終ラインを支え続けて来たペレイラが前半途中で退いて坂に交代。また怪我人増えた。得点が遠く、徐々に嫌な雰囲気を感じながら前半45分が終了。

坂がしっかりと最終ライン業務に従事してゲーム自体は壊れずに、むしろボール回しの安定感はあったような気がする。後半、真っ先にピッチに出て来たヤル気満々の男が羽田でした。

何となく写真を撮ったのだけれども、1人、思い詰めて悩める青年のように見えて若干心配でした。強化指定からこの日まで色々な経験を積んで、スタメンに定着しつつある。そんな男がヒーローになる試合が遂に来ました。


左サイドで得たFKを下田が中央へ。当然ターゲットは長沢で、羽田は相手DFをブロックする役割だったらしいのだけれども、ボールが飛んで来たんだから決めりゃ良いんです。決めました羽田。






矢野貴章がパンチングしようとしましたが及ばず、羽田がリーグ戦初ゴール。先制に成功して嫌な雰囲気を全て吹っ飛ばした。ここまでは完璧。


居残り練習をしてくれているらしいコーチと結果を出した若者の物語を観ました。餃子も美味しかったし、良い週末ですよ、ここまでは。



もみくちゃになる羽田。勝利を引き寄せる大きな結果を出しました。おめでとう。

おい!なんだこの写真は!こんな写真を残すメンタルがあるなら何も悩む必要ないだろ!とっととヒーローになってこいっつうの!



問題は試合の終わらせ方。2得点目は遠く、ようやくリスク覚悟で前に出て来た栃木の猛攻に晒されてシュートを打たれ過ぎました。栃木はあれほど攻撃が組み立てられるなら最初からやればいいのにって思ったレベル。なぜにリードされるまで動けないのか、そっちの方が不思議。


湘南からレンタルで獲得したばかりの根本が途中出場して負けを引き分けにするシュートを決めた。鹿屋体育大学卒、藤本の後輩。湘南では出番がなく、J2出向でさっそく結果を出した男の物語。何度繰り返し見ても、どうしようもないような展開。最終ラインからロングボールで矢野貴章が落としたボール。ロングボールを出させない、競り合って落とさせない、そんなことが徹底できていれば防げたかもしれないけれども、事故の様にも見える失点。あと2分で完璧な週末だったんですけれども、夜中まで眠れずにブログを書く羽目になりました。惜しかったなぁ・・・・。後半戦の初っ端、6月からの巻き返しを期待していたのだけれども、しれっと目標を下方修正したようなことも言い出したし、色々と残念。個人的には順位予想で独走するとは思っておらず、4位を予想していたので妥当だとは思うのだけれども、シーズン途中に下方修正するってことは読みが甘すぎたって話です。


羽田を勝利の立役者としてゴール裏で躍らせてあげたかったですね。勝ち点1は持ち帰ったものの、巻き返しには1では足りません。こうなったらシーズン当初にトライしていた4-3-3に戻して、カウンターを受けがちだった守備には弓場をアンカーに置いて全てを潰させて、両ワイドから超攻撃的布陣にするくらいのことをやらなければ劇的に内容は変わらなさそう。怪我人が戻ればこのままのバランス重視でも結果は出せるかもしれないけれども、どうも噛み合わない試合の方が多いので何らか戦術的に手を打って欲しい。プレーオフ圏内を目標にするのであれば、バランス重視継続の方が良いのだろうか。難しい判断になりそう。若手達は台頭し始めたけれども、今シーズンのうちに巻き返せるのだろうか。間に合わせることができるか。




0 件のコメント:

コメントを投稿