2020/08/12

2020年 YBCルヴァンカップ グループステージ 第3節 柏レイソル戦

【柏 3 - 1 大分】

予選敗退が決まった消化試合とはいえ、きっと活きの良い若手が出場するであろうルヴァンカップ。若手も若手、まさかの16歳がデビューするレベルでピチピチでした。今シーズン早くも最後のスカパー!生観戦。残念ながら今月で即解約です。
   

2種登録選手を3人投入、2名がスタメンというピッチピチ状態。加入内定の大学生ですらない、まだユースで育成中の戦術純正培養組。アカデミーヘッドオブコーチングというパッと思い出せない役職が付いた浮氣さんの仕事っぷりが発揮されました。ユース生の方が驚くほど戦術に溶け込む。融解しまくり。ミルメークくらい溶ける。トップチームからユースまで芯の通った戦術展開によって選手が適合し始めている。昨年からなのでまだまだ結果が出ていると判断するには早すぎるんでしょうけれどもね、まだ1年ですから、早すぎますけどね、良い方向になっている片鱗は感じられました。ファンボさんによる鉄拳制裁世代(※比喩です)は数名がA代表にまで上り詰めていたりと、技術も戦術理解も精神力も大事なプロの世界。その歴史が融合して新しいユース時代の幕開けを感じさせる一戦であったと思います。

 

公式ツイッターのハートマークが母親っぽくて気持ち悪さがありますが、とにかくこの弓場と屋敷を擁したスタメンが新鮮。写真後ろの文字、「YOUNG HOPEFUL」が絶妙に隠れていて考え込まないと読み取れないデザインなのが急いで決まった何かを思い知らせてくれます。直訳サイトだと「若いって幸せ」って出て来たんですけど、私の推測が間違っているのだろうか。何のメッセージだ。とにかく若いってことだ、高畑がお兄さんになるレベル。ベンチに入った小手川も昔はそんな若手でした。この若手達も小手川のようになるんだろうか。ポジションとしては右のCBに高山を持ってくるというのが初の試み。岩田智輝不在の中、過剰な走力を誇るこのチョイスは正解だったように感じた。宇佐がダメなら中津です。

 

対する柏レイソル。J2に降格すると、なぜか強くなって戻ってくるというリバウンド芸が十八番。困った時にはヴィットーリアと叫んでネルシーニョ監督を招聘。たちまちJ2各位をボコボコにしてJ1に復帰してしまう。オルンガ旋風でJ1でタイトルを獲得してしまう勢い。公式ツイッターとは分けて速報アカウントで情報を流す広報スタイル。

 

我が軍以上にユース育成に定評があるクラブ。この日も長崎から帰って来た呉屋を中心にアピールの場として出場機会の少ない選手達がギラギラしていました。 前半は柏の4バックに対してボール保持時に星と松本怜の両サイドが高い位置を取れたことで主導権を握ることが出来た。サイドで数的不利になることから中盤を下げて対応した柏は後手に。真夏とあって柏もそれほどボールを追わず、前半は温存気味。そんな試合展開の中でトリニータが2本ほど決定機を作れたけれども決め切れず、終わってみればここが勝負の別れどころでした。決めれそうなうちに決めときや、です。

 

監督コメントにもある通り、前半は良いゲームが出来ていたと思います。しかし、ボランチの弓場が負傷交代した矢先に防げそうだったのにやっぱりか的な先制点を奪われて以降、追加で2失点を喫して勝負は決する。終了間際に渡の1得点で一矢報いたけれども、時すでに遅し。 結局また負けたんですけれども、この試合の収穫としては色々あったとは思います。ユースの将来性とか、CB羽田を真ん中で使うと活きるとか、渡もワントップやれるとか、やっぱり小塚のプレーはエロいとか、インターン生も迫力が出て来たとか、鳥取砂丘の砂の味を覚えて成長して帰って来た高畑の逞しさとか、何も持ち帰れない試合ではなかったと思いますし、そうしなければなりません。今のメンバーならやってくれると思います。


どさくさに紛れてルヴァンカップを獲得するチャンスではありましたが、残念ながら爪痕も残せず敗退。リーグ戦に集中と言ってもリーグ戦も連戦続きで状況は変わりません。この苦しい時期に声援を届けられないことがもどかしいですけれども、「新しいチャレンジ」がリーグ戦で実ることを信じて遠巻きに見守りましょう。不撓不屈の精神で。


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