2009/05/28

ゼネラルマネージャーという職業

キリンカップ日本代表のチリ戦とUEFAチャンピオンズリーグ決勝を
立て続けにテレビ生観戦。

良いサッカーするわ、みんな。
レベル高いわ。すげぇな世の中。

バルサの守備とかもうビックリだもの。
走るし、みんな。早いし強いし。
バルサとか、抱えてる選手があのサッカーするまでに
莫大な金額を投資してるはずだ。
もう、それこそ膨大な金額と人の労力が結集して
あそこに表現されてる感じ。それも長い歴史の継承の中で。
もぅ、眩しい。キラッキラに輝いてる試合だった。

あのバルサが冬にCWCで来日するわけだ。
アジアチャンピオンズリーグを勝ち抜けば日本のチームだって
似たような場所には立てる。
でもあれほどは輝かない。チームに投資した金額だけの
差ではないとも思う。思いたいし。

ただ、自由競争のサッカー界において、どれだけ
チームに投資したかが結果に反映されやすい嫌な世の中である。
もちろん例外はあって、投資したのに結果が出ないチームもある。
その場合、チームの選手のコンディション、監督の戦術、
フロント方向性のどこかがおかしい場合が多いと思う。

こういう状況にいったん陥った場合、問題を円滑に解決する
方法としては権限を持たせた役職をシンプルに中央に配置して、
上から下まで統一された意識の下で改革を行う方法が良いと思う。
それも数ヶ月なんてスパンじゃなくて何年か時間をかけて。
選手なんて、言葉悪いかもしれんが、「生もの」だし。

例えば今期、ブンデスリーガで優勝したマガト監督率いる
ボルフスブルクが直近の好例だろうか。

あのバイエルンをクビになった後、潤沢な資金を持つ親会社、
フォルクスワーゲンの社長に誘われ、ボルフスブルクに籍を置き、
ほぼ全権がこの監督に預けられたたことによって今期、輝かしい結果を生み出した。
現場の最前線で戦術を決めるのもマガト監督。
その戦術にあった選手の育て方を決めるのもマガト監督。
その育てる選手の獲得もマガト監督。
資金はフォルクスワーゲンが出す。
これで徹頭徹尾クラブにマガト監督の方針が行き渡る。
優勝という結果を残すまで2シーズンしかかかってない。

マガト監督が無能ならこんなことしたら大変なことになるけどさ。
相当優秀な人間でなければ分担し合って遂行した方が安全だ。

だが、全てが中途半端な人間達が中途半端にそれぞれの役割を
演じたり、コミュニケーションによるすれ違いが発生するような
ことになったら目も当てられない。

で、大分トリニータである。
外から見る我々サポは全てを知ってる訳ではない。
誰がイニシアチブを取って、どんな方向性でチームを磨いて
輝かせようとしてたかは外からは分からない。
実はあったのかもしれない。
結果論としてなさそうに思える。
この現状を打破するために、統一された意思が、意識が必要だと考える。

そこで、ゼネラルマネージャーが欲しいと思った。
補強が出来たとして、J1に残ったことができたとして、
クラブを良い形で継承していく方法としてGMが必要じゃないだろうか。

去年、溝畑社長はちょっとした有名人になった。
ほぼ0からチームを作ってくれた功労者でもある。
チームのためにロケット花火を肛門に突っ込める男である。
この男は象徴として残すべきだと思う。
出来れば営業活動に集中させたい。潤沢な資金獲得とまではいかなくとも、
スポンサー獲得のためにはいて欲しい。
情もあるけど、冷静に経営的判断で考えるとトップとしていて欲しい。
社長はマスコット的でもでいいと思う。本人は暴走するだろうけど、
スポンサー獲得のための宴会芸的な暴走を期待する。

その社長の下に実務を取り仕切るGMというポストを設置する。
GMが監督と連携をとり、チーム強化における全権を持つ。
・・・みたいなのがトリニータの現実的フロント改革じゃないだろうか。
必要なのはフロント改革だと思う。
そろそろ玄人を雇う時期が来てるんじゃないだろうか。

優秀なGMなんて人材を連れて来るのはそりゃ難しいと思う。
理想とは離れるけど、GMと監督は分けざるを得ないかもしれない。
そこからのスタートでもいいと思う。
理想はマガト監督みたいな結果を出す鬼軍曹だろうか。

率直に言うと現在のフロントには隠居してもらいたいのだ。
本人達には大変失礼な話で、勝手な言い分なのだが。
プロの仕事とは思えないのだ。同じような失敗を繰り返しているだけだ。
でも彼らは功労者なのだ。甘いかもしれんが、功労者は大切にしてあげたい。
リビングレジェンド的な。トリニータ殿堂があるなら入れてあげたいもの。
あくまで、去年までの実績で、の話しだけど。
だからダメだったら権限持つGMを入れ替えれば良い、そんな組織を作るのだ。
目指すべきクラブの方針と資金の確保さえしてくれれば、
あとはGMに実務を任せば、チームは継承されるのではないか。
GM選びを間違えるっていうウルトラCは有り得るかもしれんけど。

いちいち監督が変わる度に積み上げてるものが分断されるのでは
たまったものではない。成功は継承したい。
シャムスカみたいな良い監督がずーっといてくれる訳ではないだろうし。

才能ある良い若手が出てきてるけど、どう育てるのか。
どうゆう選手を良い選手とするのか。
どうゆうプレーを良いプレーとみなすのか、それは
サポも一緒になって拍手してブーイングして雰囲気作って
スタジアムでサポ同士で継承していく必要があるし。
そこまで浸透する1つの意識が必要だと思う。

ちなみに、JリーグでのGMをwikiで調べると・・・・


松本育夫(サガン鳥栖)
奥寺康彦(横浜FC)
竹本一彦(柏レイソル)
信藤健仁(浦和レッドダイヤモンズチームダイレクター)
久米一正(名古屋グランパスエイト)
昼田宗昭(ジェフユナイテッド市原・千葉)
安達貞至(ヴィッセル神戸 社長兼任)
植木繁晴(ザスパ草津)
田部和良(アビスパ福岡)
今西和男(FC岐阜)
中津川茂敏(モンテディオ山形)
池谷友良(ロアッソ熊本)
本谷祐一(サンフレッチェ広島 社長兼任)
高本浩司(徳島ヴォルティス 社長兼任)
福家三男(川崎フロンターレ)
佐伯真道(愛媛FC)
佐久間悟(ヴァンフォーレ甲府)


結果が出てるチーム、出てないチーム色々ある。
社長が兼任しているチームも存在する。
GMさえ連れてくればチームが強くなるっていう特効薬ではない。
でもこれからのトリニータにはGMが必要じゃないだろうか。

さらにちなみに・・・・・
株式会社大分フットボールクラブ 統括本部長
皇甫 官

統括本部長っていうのは・・・・GMか?
ファンボさんも無下には扱いたくないじゃないっすか。
だから、外様から優秀な人が欲しい。
祖母井秀隆さん(グルノーブル・フット38)がいた時の千葉が
結果を残せたように、優秀なGM。どうでしょう?

ただの理想論かもしれないけど。

Jリーグは全てのチームに可能性がある、世界でも稀有な場所だと思う。
トリニータだって輝くチャンスはあるんだ。
10年後かもしれない、100年後かもしれない、でもキラッキラに
輝く戦いの場所で、最高の結果を勝ち取れるチャンスがあるはずだ。
チャンスがあるのにトライしないなんて、そんなの男じゃねぇ。
男は度胸。女はド胸。そう、お乳。

話が逸れました。

ただこれ、フロントが自分達でGM設置するわけないし・・・・・ね。
一回痛い目に合わないとフロント改革は難しいのだろうか。
シャムスカ監督をGMとして育てるっていうのも良いと思うけど。

サポカンで説明してくれることって何だろうか。
注視して待つ。

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